演出秘話②|サプライズ紙吹雪

舞台監督からの「降らせちゃいますか」の提案に「ちゃいましょう」と二つ返事をしたのは、無観客開催が決まった時期でした。せめて紙吹雪が拍手の代わりになれればなとの思いから企てましたが、幸いにも当日は関係者からの温かい拍手があり、紙吹雪はコロナ終息の願いを引き立てる役目となりました。マミドーがはじまり装置に手をかける舞台監督に「2列のザッザッザッでお願いします」と擬音語多めに合図。タイミングよくキラキラ舞い降りる紙吹雪の中で精一杯踊る学生たちは、何倍も輝いてみえ、幕袖に戻ってくる表情はこれとない笑顔で溢れ返っていました。

こんなはずじゃなかった2020年度「双葉踊り」、逆にこれでよかったと思えた瞬間でした。

舞踊コーチ記

琉球芸能文学研究会'24

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