演目レポート⑥ | 掃除かち

踊り 入福浜天乃 佐久本真希 
   仲宗根愛  松本まどか

Q1 この演目に抜擢された時の気持ちは?


天乃 : 双葉踊り’18にて同期女子4人で古見の主を踊り、4年次最後に1演目だけでも、また4人で踊りたいと思っていたのでとても嬉しかったです!

真希 : 実は昨年度、先輩から習っていたのですが、舞台で踊る機会がなく時間と共に振り付けが頭から消えていきました笑
1年越しの夢といっても過言ではないこの演目、抜擢されたときは本当に嬉しかったですね。

愛 : 古見の主に引き続き四年次で踊ることのできる演目で嬉しかったです。

まどか : 12月までは、この演目の男役を踊っていて、今回女役に入っていた事に驚きましたね。同期女子4人では、2年次の時に「古見の主」を踊ったこともあり、また最後にこのメンバーで踊れると思うと、まさに卒業演目、という感じがしました。

Q2 この演目を練習してみて楽しかったところや、好きなところは?


天乃 : 掃除かちは曲の入りから大好きで、スリサーサと声をかけながら4人で練り歩くところが楽しくてたまりませんでした。
フレッシュな朝を表現したいと思い、ポカポカとした暖かくて気持ちのいい朝を想像しながら踊っていました。

真希 : 村人が掃除をしている様子を表現した演目なので、水を撒いたりホウキで掃いたりする所作が所々に出てきます。個人的にはその部分がとても印象的で面白く、好きなところです。
あとは、3番の最後、4人で一斉にポンッと蹴る動作があるのですが、そこも他の演目にはない掃除かちならではの所作で見所の1つかなと思います!

愛 : 舞台にでてきてねり歩くところです。

まどか : 桶から水をまく所作が難しかったですが、本当に掃除をしている雰囲気があり、好きな部分でした。また、ペアと顔を合わせる所作があり、見合わせた時、相手も笑顔だと楽しさ倍増になる感じが好きでしたね。

Q3 この演目を練習してみて大変だったことや、苦戦したところは?


天乃 : 琉球舞踊とは違った身のこなし方にとても苦戦しました。特に歩き方や手の止め方、シンプルなかまえ方やハヤシの出し方など、真希(同じ男役)に近づこう八重山っぽさをもっと出そうと日々研究でした。

真希 : まず、最初の出てくるところ、練り歩きの部分ですね。歩きながら、腕を大きく回しながら、体を左右交互に振りながら…と、3つの動作を同時に行うことが私にとってはとても難しく、苦戦したところの1つです。
それから、全体的に動きを大きく見せることです。自分では大きく踊ったつもりでも、稽古の様子を撮った動画を見ると、動きは小さく、表現したかった朝1番の村人たちのハツラツとした雰囲気とは程遠い姿が映っていました。
自分の感覚と客観的に見た印象では違うことが稽古するうえで大変でしたね。

愛 : 大事な歌持ちの足踏みが一番難しかったです。
毎日掃除かちの歌持ちで歩いてました(笑)

まどか : それまで男役を練習していたため、女役で持つ道具や進む方向が逆になり、所作が少し変わるところもあったので、慣れるまで時間がかかりました。
また、4人で向きやタイミングを揃えるのが難しかったですね。

Q4 実際に双葉踊り収録で踊ってみてどうだった?


天乃 : あっという間のお掃除の時間でしたね。正直ほとんど記憶がありません。楽しすぎたのが原因です。
どの演目も思い出深いですが、やはり同じ時間を過ごしてきた同期との時間は最高に楽しかったです!!

真希 : 私が初めて双葉踊りに出たとき、古見の主という演目を同学年の女子4人で踊りました。それ以降、なかなか4人で踊る機会がなかったのですが、今回の双葉踊り、この演目にこの4人で最後に踊れたことは本当に嬉しかったです。
行動時間も空き時間もバラバラな4人だったので稽古で人数が揃わないことが多かったのですが、四苦八苦し、試行錯誤しながらも稽古した過程があったからこそ、本番ではいつもより楽しみながら踊ることができたのではないかなと思います!

愛 : 楽しかったのひとことに尽きます!!
踊らせてもらえて感謝です。

まどか : 第二部の一発目という事で思いっきり元気に楽しもうと思って臨みました。第一部とはまた違った、はじける楽しさがありました。
また、琉芸文初の掃除かち2ペアを同期4人で踊れた事が嬉しかったです!

Q5 ちょこっと裏話を聞かせてください。


天乃 : 今回の掃除かちで使用した小道具のほとんどは、会員による手作りです。道具係を中心に踊る者の責任として4年次も奮闘しました。
物は試し。買うよりもまずは作ってみようと、まどかと2人でホームセンターへ行き、ベニヤ板コーナーの前で約1時間立ち悩み、そこからノリと勢いで桶を作成させました。そこでDIYにハマってしまい、竹林から竹を取り、クバの木から葉を採取し、凝りに凝って愛情いっぱいに作りあげた小道具たちが完成しました。
また次の双葉踊りでも使用してくれると嬉しいです!

真希 : 苦戦したことで、最初の練り歩きが難しかったといいましたが、実は本番で腕を回すスピードがずれてしまったんです笑
というのも、稽古の時にずれないように音に合わせて回すタイミングを決めていたのですが、見事にそのタイミングよりもはるかに早く回してしまいました。それでも私に合わせてくれた仲間たちに頭があがりません。

愛 : 髪の毛が少なすぎてポコがつけれるか不安でした😂

まどか : 舞台からはける時の4人の斜めが、今までで1番きれいにできていて、とても嬉しくなったのを覚えています。舞台上で思わず、目の前の天乃に「ウンウン(できてるよーっ!)」と頷きそうになるのを我慢しました。

琉球芸能文学研究会'24

沖縄国際大学の琉球芸能サークル 芽が出たばかりの双葉(学生)が織りなす 学生芸能の世界 琉球古典舞踊・八重山舞踊・創作舞踊 さまざまな芸能が一堂に会する 琉芸文ワールドをお楽しみください

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